Date: Wed, 06 Dec 2000 06:56:36 +0900
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夢の中で「つき○○4-2」と書かれたバケツを見つけ、ふたをあけて中をのぞいたら何も入っていませんでした。ふと後ろを見るとあなたが座っています。私はびっくりして逃げ出しました。デパートの更衣室のようなところに逃げ込んでカーテンをさっと閉めると、あなたが外まで追いかけてきて、確かここに入ったはずだが・・・とためらっているようすです。私は息を殺して見つからないようにしていました。あなたに追いかけられる夢を見たのは初めてです。いつも、会ってもあなたと違う人のような感じがしたり、会いに行ったらいない、というような夢ばかりだったので。嬉しい夢ですが、でも恐かったです。○明に話すと、何で逃げるの? 今度は僕が逃げられないように押さえ込んでやる、と言いました。○明はもう腕力も充分強くなって、私を上手に押さえ込んでくれると思います。
 私には最初から選択肢がありませんでした。あなたの目に魅せられたその日から、あなたに愛された記憶を植えつけられたその日から、あなたは私の生命線でした。それを切られたら私は生きることができなかったのです。
 あなたの言うように、あなたの事をきっぱり諦められたら、どんなに楽だったでしょう。あなたに二度と会わないでも平気でいられたら、どんなに平和な人生だったでしょう。あなたにどんなに冷たくされ、無視され、馬鹿にされても、私にはあなたにすがる道しか残されていませんでした。それがどんなに淋しく、辛く、悲しく、みっともない道であっても、です。あなたはそれを百も承知で、私を突き放そうとしたのです。私が再び戻ってくるしかないことを知りながら、戻って来てはいけないと言って私を傷つけたのです。私にそのように生きることを強要したのはあなたです。私をこんなにしたのはあなたです。私をこんなにどうしようもない、あなたの虜にしたのはあなたです。全部、全部あなたのせいです。
 あなたに会えたら、私はきっとこんなふうにあなたをなじることでしょう。あなたの胸をたたいて泣きわめくことでしょう。
 でも、それでもなお、あなたを愛している、と言えるのは幸せなことです。一点の曇りもなく、愛している、と言えるのは幸せなことです。その言葉に嘘がない、と言い切れるのは幸せなことです。そんなふうに、あなたを愛している、と言えること以上の幸せが一体どこにあるでしょうか。         

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